The CP Success Story
若き弁護士であったClaudius Pfisterは80年代にファッショナブルなスポーツウエアの小売業を始めました。さらに1989年に彼は、ALPINAブランドのスイス販売代理店を設立し、スポーツ用のゴーグルとヘルメットの世界へ入りました。この分野で大成功を収めた彼は、イニシャルを英語の発音でブランド名にしたスイスのブランド「CP」を立ち上げます。
スポーツにおけるファッション性当時からスキーヘルメットはありましたが、ヘルメットは子供やレーサーだけのものという考えのスキーヤーが多く、ピステでヘルメットを被ることはナンセンスだと笑われたものです。しかし、CPは最初からイタリアの先端的なファッション・デザインを取り入れたハイテク高級素材に注目しており、彼の戦略的な意気込みとファッションセンスが、このような偏見を打ち破りました。
スキー用ヘルメットに要求される高いスタンダードを満たすべく、2004年に登場したのが、CPヘルメットのコレクションでした。情熱、ノウハウ、創造性が人々に受け入れられたのです。CPのチームは、St. Moritz、Flims Laax、Zermatt、Davosといったスイスのスキーリゾートで定期的にスキーヤーの次なるトレンドを見極めようと観察していました。このことで、早い段階でマーケットからの新たな要望内容をキャッチすることができ、素材やテクノロジー、デザインなどについての要望を満たせるまで試行錯誤を繰り返しました。当初はトップクラスのウインター・アスリートだけの小さいグループだったCPチームは徐々に大きくなっていきます。そして彼らのアイディアが直接、製造工程に反映されるようになりました。